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2005/02/19

シリーズ『週刊日本の伝説を旅する』を読む その2

世界文化社から『週刊日本の伝説を旅する』第2号が送られてきた。今回は、江戸と伊豆七島の伝説と旅。

とりあげられた伝説は「八百屋お七」・「太田道灌」・「伊豆七島の伝説」の三本。この三本については、創刊号の京都の伝説よりは面白く読めた。伊豆七島の伝説は、知らない話もあって勉強になった。

ただ、相変わらず、物故者の文章が載せられている。前回はそれが二本。今回は一本。ともあれ、昔、別の雑誌か本で発表された文章を、この雑誌は転載しているわけだろう。ご健在の執筆者の文章についても、既発表の文章の転載ではないか?と勘ぐってしまう。どうなんでしょう?

「鉄道で巡る伝説の地」のコーナーは、西武新宿線がとりあげられていたが、伝説と何の関係もない、しかもあまりに平凡な紀行文。

旅行案内の情報記事は、手抜きしすぎじゃないでしょうか?観光案内所や旅行会社がタダでくれるパンフレットと大差はない内容にがっかり。

井沢元彦の連載「伝説の住人」は、江戸・伊豆七島の号なのになんで出雲の神話なの?前号に引き続き、怨霊やら鎮魂の話としてまとめられている。「怨霊・鎮魂」という他人のアイデアを借りるのは、足利義満の話と同様に、みっともないやり方だとは思うが、まあそれでも構わない。ただ、借りたアイデアなら、もう少しそれをちゃんと使いこなすべきだと思う。借り物の話の枠の中にあまりに根拠薄弱な思いつきが並べられているだけ。

どうでもいいことだが、井沢元彦と井出孫六とが同じ雑誌に執筆者として並んでいるのは最近珍しいかも。

前の号の評にも書いたかもしれないが、冒頭の伝説紹介の部分に関しては、有名じゃなくても、若手でもっと面白い記事が書けるライターさんはいるんじゃないかな。手堅く無難な文章よりも、活きのいい文章が読みたいと思う。いやいや「一般読者」にはこの位が、なんてタカをくくってたら、そのうちそっぽ向かれるんじゃないかな。創刊特別価格350円なら許せるけど、この内容で560円は高いと思うよ。

次回の北海道の号には期待したい。北海道の伝説なんてほとんど知らないし。楽しみにしよう。

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