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2005/03/18

沿志奏逢、桜井さんの魅力

バンクバンド
月末には、バンクバンドのライブDVD「沿志奏逢」がリリースされる。楽しみだなぁ。
と言っても、このブログに来てくださる方で、バンクバンド知らない人も多いだろうから、説明すると・・・。

Mr.Children-いわゆるミスチルというバンドのヴォーカル、桜井和寿さんが参加している別のバンドがあって、それがバンクバンドです。

バンクバンドって名前は、桜井さんや、ミスチルのプロデューサーもやっている小林武史さんたちが作った非営利の貸金業=銀行 ap bankに由来しています。この銀行は、環境問題に取り組むプロジェクトに対してのみ融資するというもの。

こんなふうに「いい人」をやる桜井さんってのが、僕にはすごく興味深い。別に皮肉めいたことを思っているわけじゃないし、茶化しているわけじゃなくて、本当に興味をそそられる。というか、どうしようもなくシンパシーを抱いてしまう。

Sign
こうした「意識の高い」活動に限らず、桜井さんが切々としたラブソングを歌うスタンスや、こてこてのencouragingな曲を歌うスタンスにも同じような魅力を感じる。

そうした真摯な曲を歌う自分を、どこか別のところから、胡散臭いなぁとか、恥ずかしいなぁとか思って眺めつつ、それでも、そんな冷やかしの自分はとりあえず振り切っちまって、懸命に愛や勇気を歌う。

そういう屈折を抑え込んだ上での、愛やら勇気やらの歌だからこそ、どうしようもなくリアルに感じてしまう。

昨年のレコード大賞とったSignはすごくいいラブソングで心にしみる。「君が僕に向けてみせるサインを何ひとつ見落とさないよ。」って歌いあげつつ、実は、恋愛の脆さやはかなさが切り離せない陰として終始つきまとう歌詞。
リアルぅ!

さらには、シングル盤でSignといっしょに収録された2曲がなんとも良い。

「純真」なミスチルファンは、Signが終わったところで、急いで停止ボタンを押しているんじゃないだろうか。

Signにつづく2曲目では、夜の公園で偶然見かけた知らない女性がなぜかエッチさせてくれるという、とんでもなく都合のいい妄想を歌う。3曲目の最初では、今では妻も子もいるけど、それでも、むかしの恋人がエッチのあとでぬれちゃったシーツを洗濯機に投げ込む姿が忘れられないんだなぁ、と。
なかなか笑わせてくれます。

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コメント

はじめて書き込みします(^^)仕事中、フラ~っとミスチル関係のネット検索してたらこのサイトに出会いました!!もーうミスチル大っ好きで!アルバムも全部持ってて、バンクバンドのDVDももちろん購入しました!
ミスチルはずっと好きですけど、今の櫻井さんはほんとに、汚い社会とかそーゆーことを分かった上で、でも愛とか未来とかを信じたいっていう歌を歌い始めてて、ほんとリアルで切ないし、だからこそ勇気付けられますよね(>_<)バンクバンドの活動もやばいですよね!親友とミスチルマニアックトークでよく盛り上がるんですけど同じこと考えてる方がいるのが嬉しくて、思わずカキコしちゃいました☆また覗きにきます(^^)

投稿: いちこ | 2005/04/11 19:42

 はじめまして、いちこさん。コメントありがとうございます。仕事関係の記事へのコメントももちろん嬉しいのですが、ミスチル関係の記事へのコメントはまた格別です。

 魅力的なのは、櫻井さん-そっかぁ、桜井より櫻井の方がいいですね-が言うところの、「こんなにも自分を俯瞰で見れる性格」ってやつですよね。その性格でもって、「真実からは嘘を、嘘からは真実を・・・ほじくり返」してばかりいる自分を、さらにまた俯瞰しながら自嘲する態度。
 で、そうした自嘲をのりこえた末の「それでも人が好きだよ。あなたを愛してる。」って歌い上げだからいいんですよね。
 
 同じように、「掌」のなかの「××したはすが、○○して」っていう文句の連続もいいですよね。

 「Sign」のなかでも、僕はゾクってする箇所があります。「たまに無頓着な言葉で汚し合って、互いの未熟さに嫌気がさす、でもいつかは裸になり甘い体温に触れて、優しさを」の次。
 休符の間、「優しさを」どうするの?って思いながら次の歌詞を待ってたら、なんと「見せつけ合う」。
 「優しさを見せつけ合う」。櫻井さんらしい醒めたドライな歌詞ですよね。
 だけど、そんなこんなの最後では「君が見せる仕草、僕を強くさせるサイン、もう 何ひとつ見落とさない、そうやって暮らしてゆこう、そんなことを考えている」。
 あくまで「そんなことを考えている」ってあたりがやや意味深な気もしますが。
 そんな愛の脆さと強さとが表裏一体のラブソング。だから、いいんですよね。

投稿: 小林信也 | 2005/04/11 22:18

こんばんわ(^^)ほんとにその通りですー!櫻井さんの魅力は、声と歌詞の深さですよね!人間の弱さとか屈折したところとかを折り込みながらも、強さとか絆とかを信じようと思おうとしてるというか・・。小林さんのミスチルについてのコメントは、私が感じていることを言葉にしてくれていて、とても読んでると嬉しいです。
ミスチルカンフル剤の選曲もすごく共感です!ほんとあの歌詞に何度前向きにさせられたかわからないくらいです(笑)ほんとにミスチルはすごいですよね♪

投稿: いちこ | 2005/04/12 19:02

またまた嬉しいコメントありがとうございます。

「有楽町でホステスさんと遊」びながら環境問題の深刻さを思う櫻井さんの姿を想像すると、ほんと、微笑ましいですよね。だからこそ、深く共鳴できます。

ところで、私の場合、いささか歳を喰ってからのミスチル・デビューということもあって、同世代の友人との間や職場ではミスチルの話で盛り上がることもなく、寂しいかぎりです。そんなわけで、ここでこうして同じ想いの人とコメントのやりとりができるのは、本当にワクワク。嬉しい。
いちこさんも、例えばブログなんぞをお始めになってミスチルのこと、たくさん書いて下さればいいのに。まぁ、じゃなければ、ときどきこのブログにいらっしゃってコメントくださいね。

投稿: 小林信也 | 2005/04/12 23:15

いちこさんへ。
そうそう、前のコメントで書き忘れましたけど、櫻井さんの声、本当に良い!同性ながら惚れ惚れします。女性が聴けば、なおさらかなぁ。ちょっと嫉妬してしまいますが。
以前、どっかでコメント書いた気もしますが、最近の櫻井さんの声って、ナチュラルですよね。昔は、結構、いわゆるロックシンガーっぽい発音の歌も多いと思いますが、最近は本当にナチュラル。櫻井さんの場合、高音を出すときも、ちまたの高音自慢のシンガーにありがちな、器楽的な、楽器みたいなハイトーンじゃなくて、人間の言葉のテイストをとどめたハイトーンではないかなと思ってます。それがますます櫻井さんの歌をリアルな感じにしてるんだと思います。

投稿: 小林信也 | 2005/04/12 23:31

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» 沿志奏逢/BANK BAND(桜井和寿) [ ちょめぐち.com]
さいきんi-PODでまた「沿志奏逢 (BANK BAND)」をよく聴いている。これはミスチルの桜井が個人の融資機関プロジェクトをたちあげた一環のバンド。 このアルバムでは井上陽水・中島みゆき・岡村靖幸・はてはミスチルのセルフ物まで行ったカバーアルバム。 11月くらいに記事で書いていたときは「カルーアミルク」ばっかり聴いていたんだけど、あらためて聴いてみるとすごくいい曲が多い。僕的には「カルーアミルク(岡村靖幸)」「糸(中島みゆき)」「限りない欲望(井上陽水)」の3曲が最高。桜井が歌うからます... [続きを読む]

受信: 2005/05/19 01:33

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