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2005/11/19

大宮ベネチア復活

 記事末尾の2008年2月・7月の付記もお読みください。
 最新情報:小川シェフが古巣ベネチアに戻られて新シェフに。2008.7.30.
 大宮のリストランテ・ベネチアに関する新しい記事2008.8.6.はこちら
 2009.3.付記ベネチアの元シェフの飯岡由多可さんは、現在、中野富士見町のRabyにてシェフをつとめていらっしゃいます。

 まっとうなイタリア料理がまっとうな値段で食べられた希有なお店、笹塚サルサズッカ小川シェフが退店し、イタリアへ行ってしまうという話を聞いてガッカリしていたところ、うれしい知らせ。(2008.2.27.付記 小川シェフは現在、西新宿の住友ビル51階にあるリストランテ・ウーノのシェフとしてご活躍中。一度行きました。抜群の夜景も楽しめるお店です。ホールの澤木さんは、小川シェフとイタリア・マルケのお店で一緒に働いたこともあるという、熱心でチャーミングな女性です。)(2008.7.30.小川シェフが大宮ベネチアに戻られました!)
 事情があって一時閉店していた大宮の名店ベネチアが、今月初に移転復活。シェフはもちろん、飯岡由多可シェフ。本当にうれしいです。
 ちなみに、ベネチアはサルサズッカの小川兄弟が修業されたお店です。ベネチアの料理とサルサズッカの料理とはタイプの違いもありますが、サルサズッカの料理にみられる、ベーシックな力強さや、ていねいな仕事ぶりは、あきらかに、ベネチアの料理を受け継いだものです。
 復活したベネチアには、一度、ごあいさつがてら、ランチに行きましたが、その後、ディナーは予約一杯で入れず、まだ行ってません。待ちかねていた常連客が、大喜びで押し掛けているのでしょう。まあ、いずれそのうち。 その折には、このブログで報告しましょう。
 大宮ベネチアのファンでこちらのブログにお出でくださる方もいらっしゃるようですから、新しいアドレスを書いておきます。大宮駅からは歩いて15分くらいでしょうか。氷川神社の参道の方、大宮図書館のすぐ南、清水園という結婚式場の通りをはさんだ向かいです。
 
リストランテ・ベネチア 330-0841さいたま市大宮区東町2-228-1鈴木ビル1F
 月曜定休、席数が少ないので事前に予約がおすすめ。電話は以前と同じ 048-643-2000

2008.2.2.付記:
 2007年末、ベネチアの経営者が変わりました。当面は元オーナーも飯岡シェフも引き続きお店に出るということでしたが、結局、シェフは交代し、元オーナーも店を去られるようです。
 新生ベネチアはどうなっていくのでしょうか。先日、一度ランチを食べました。パスタコースを食べてる途中で気が変わってアラカルトでお願いしたセコンド、鴨のもも肉の煮込みは素晴らしく美味しかったです。受け継がれるべきベネチアのコンセプトがその料理には活きていたように思いました。ホール担当の方もとても優秀です。もう何度が食事してみて、あらためてレポートしましょう。

2008.2.27.付記: 
 その後、ランチのみですが、2回ほど行きました。計3回、毎回、いちおうアラカルトのセコンド、ドルチェまで食べましたが、本当は、肝心のディナーに行かないであれこれ評価しちゃいけないですよね。その点は勘弁してください。

 結論から言って、「ひじょーにお薦め!」 初回はシェフ交代・再オープンの直後だったせいか、若干の??もありましたが、その後すぐに、問題は解消されたように思います。そうしたことからも、お店のやる気が伝わります。

 門平シェフの料理は、完全に私の好みです。ベネチアに来られる直前、アブルッツォで研修されたそうです。私自身、アブルッツォ州へは、州都のアクィラへ一度行っただけですが、そこで食べた料理はなかなか印象的でした。一言で言うと、濃さ・力強さのある充実した料理でした。といっても、北イタリアのようなしばしばバターやクリームを使った料理の濃さではなくて、熟成した肉やチーズ・味の濃い野菜などにもとづく強さ・濃さが特徴ではないかと感じました。門平シェフの料理には、食べ手が持て余すようなくどさはありませんが、そうしたアブルッツォ料理のパワーがしっかりと息づいているようにも思います。
 そこら辺の小洒落たイタリア料理店で出てくるような、からまない具がナントカ産のナニナニという肩書きでもってもっともらしく載せられたアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ系パスタ、雑炊みたいなあっさりリゾット、サラダの上にちょこちょこっと肉を添えたようなセコンド。そんなひ弱なイタリア料理に飽き足らない人はぜひベネチアに行ってみてください。かつてのベネチア・ファンもきっと満足できる料理だと思います。
 
 ホールの伊藤店長のサービスも好感が持てます。うちの小学生の子どもたちも居心地よく馴染めたみたいです。キッチリしたサービスとフレンドリーさとが両方あって、そんなところもイタリアっぽい気がします。日曜日、午前中の礼拝も終わり、家族そろって(あるいは一族そろって)外食を楽しんでいるイタリアのレストラン風景が特に好きだと店長さんに話したら、「私もそうなんです。」と共感してもらえました。子連れの外食派にはとってもありがたい。ホールひとりで、混みあったときには大変そうですが、その辺の事情はお客が察してあげても良いかな。(なお、伊藤さんは今月いっぱいで一度お店からあがられるそうです。復帰のセンもあるみたいです。我が家一同、お帰りをお待ちしております。)
 
 それから、特筆すべきはワイン。3000円台・4000円台でしっかりと美味しいワインがあります。個人的に、コース料理の代金を上回る値段のワインをメインに置いてるようなリストランテには不満を持っていましたが、これなら文句なしです。そして、もし7000円8000円だせば、マニアでもきっと大満足っていう良質のワインがそろってます。こうしたワインの充実ぶりは、ディアボラやアズーリといった、ワイン売り上げの多い店の系列に加わったことで実現したものだとか。かつてのベネチアの個性的なリストと比べると八方美人的なリストかもしれませんが、その分、誰でも満足できるバランスのとれたラインナップだと思います。

2008.7.30. 付記
 小川さんがベネチアの新シェフに。大宮ベネチア出身で、笹塚の伝説的名店サルサズッカのシェフをされて、その後、渡伊、それから新宿のリストランテ・ウノのシェフになられていた小川さんが、古巣のベネチアに戻られました。復帰のご連絡をいただいたものの、まだベネチアには行ってません(といっても連絡は昨夜いただきました。今日明日にでも行きたいな)。
 小川さんは、かつてのベネチアの伝統をしっかり受け継いでいる人だと思っています。その上で、小川さんの料理には、独特のセンスが輝きます。新宿のリストランテ・ウノの頃は、なにかと制約が大きいなかで健闘されているなぁと思いつつ、サルサズッカの頃からの小川ファンのなかにはちょっと残念に感じる人もいらっしゃるのではないかと正直危惧していました。まあ、そのくらい、サルサズッカはすごいお店だったもん(それについてはこちらの記事を)。で、たぶん、今回ベネチアに戻られて、その制約がかなり減ったことは確実でしょう。
 なるべく早めにベネチアへ行って、またレポートします。きっと、得意料理のポタッキオ(マルケ州あたりの郷土料理で、鳥類やウサギなどの煮込み)がベネチアでも食べられるんだろうな。すっごい楽しみ。

 ベネチアからご案内お知らせなどについては、こちらのブログ「Azzuri新聞」に行って、「姉妹店ベネチアより」のカテゴリー記事をご覧ください。
 

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コメント

初めまして、ししまると申します。
今度古文書教室でお世話になります。(高尾先生のブログからお邪魔しました!)

ベネチア懐かしいです。大宮でOL時代を過ごした時期があり、そのころよく皆で行きました。まだイタリア料理言えばピザしか浮かばない頃、とても美味しく頂いた記憶があります。
美味しい情報ありがとうございました。

投稿: ししまる | 2005/12/04 11:47

 ししまるさん、コメント、ありがとうございました。
 ベネチアのディナーへは昨夜、やっと行きました。相変わらずしっかりした料理で、なつかしいというか、ほっと安心というか。
 古文書教室ではよろしくお願いします。

投稿: 小林 | 2005/12/04 17:43

初めまして。
飯岡シェフのお名前でヒットし、お邪魔致します。
マダムも退かれたのですね・・。
1990年頃奮発したランチはここでした。マダムのお話に頷きながら、美味しく、楽しく過ごしたことを思い出します。

こちらのブログ、不思議なご縁を感じます。
娘が歴史専攻。古文書は・・・苦手のようですが。
英語の様に毎日眺めていると良いよ!と私の友人からのアドバイスも馬耳東風のようです。

またお邪魔させていただきます。

投稿: 白兎 | 2008/02/29 14:55

ようこそ、白兎さま。ベネチアの先輩からコメントいただけて嬉しいです。うちが夫婦でベネチアへ行き始めたのは1991年か92年くらいのことです。うちもマダムには本当によく可愛がってもらいました。

ちなみに、私も古文書が苦手です。必要に迫られて仕方なく読むようになったのですが、おかげで、効率の良い学習方法は少しだけ身に付いたかもしれなくて、そんなことを古文書講座などで話させていただいています。

こちらのブログではこれからベネチアの近況なども書いていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

投稿: 小林信也 | 2008/03/01 10:43

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