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2006/02/15

巡見~江戸を縦貫する 番外 ヒルズヒルズヒルズ 感想その1

すべてをデザインせよ! 

 東証から日本橋、アークヒルズ、六本木ヒルズ、最後に表参道ヒルズ。ヒルズの歩き比べは、思った通り、というより、思った以上に面白かった。

 全体の感想はまた近日中に書きたいが、今回は六本木ヒルズを歩いて印象的だったことを少し。
 六本木ヒルズの空間を支配しているのは、ここもあそこも全部アートデザインしつくさなければだめ、という意識ではないだろうか。

 ビルの外観はもちろん、天井に床に、柱の一本一本、それから、小さな照明一つ一つにいたるまで、すべて丁寧にデザインしていこうという意図。結果、建物内部のちょっとしたコーナーにまで変な置物がおかれている。べつにそんなもの置かなくてもいいじゃないか、と思う場所にも、なにがしかのオブジェがあったりする。
 デザインの洪水。アートデザイン化の強迫。

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コメント

いつも興味深く拝見しています。
ヒルズの考察の部分で、私の生業としている照明に関する記述があったので、思うところなぞ・・

お歩きになった、各ヒルズに少しばかりですが、照明を納めました。どれも、有名な(海外の)デザイナーさんのもので、本来の照明としての機能は後回しにされたものばかりでかなり苦労しました。海外の著名なインダストリーデザイナーの照明というのは従来、機能とデザインがうまく調和しており、”照明”として完成されているものが多いのですが、最近のアーキテクチャルなものの照明はオブジェの部分が優先されているのは、照明やさんとしては”なんだかな~”と思うことしきりです。

投稿: hiropapa | 2006/02/23 18:26

hiropapa さん、コメントありがとうございます。
その空間で実際に活動する人々が、空間のデザインからは疎外されてしまい、外部の「専門家」やら「芸術家」やらが遠隔でコントロールするといった状況が、現在の都市再開発地域では一般化してますよね。一部のモニュメンタルな建築においてはそれも良いのでしょうが、街区のデザインにおいては問題が多いと思っています。
照明だって、実際にその明かりのもとで活動する人々がデザイン決定に関与できているなら、機能面は無視できない要素になるのではないでしょうか。そういう過程を経て鍛え上げられたデザインの輝きこそが重要だろうし、また、人々の美意識も、そういう過程を経て成長するのではないかと思っています。まるで「展示品」のような、自分はまったく手出しできないデザインに囲まれて人々が活動するのではなく。

投稿: 小林信也 | 2006/02/24 10:45

お題と全然関係ない事ですみませんが…先日新聞をみていたら、竹中平蔵総務相が、アンケートに次のように答えていたのが目にとまりました(3月19日付日経第2部『日経マガジン』15号、p.17)。Q.「人には教えていない特技があったら教えて?」これに対して竹中総務相のアンサーは、「江戸の歴史」……
だいたいが「特技」に対する回答がこれかい!というのは措くとしても、こりゃ吉田伸之御大からもコメントを取ってみたい、そんな脱力的な記事ではありました(憤懣やるかたなく、当欄を拝借した次第です)。いったい将来、「特技」が「江戸の歴史」という首相が出現したりする事態をみてしまうのか?まったく予断を許しません。

投稿: おの | 2006/03/25 14:27

おのちゃん、お久しぶり。ご無沙汰すみません。最近、某所の仕事で杉本茂十郎関係の史料をたくさん読んでいます。最大の庇護者である町奉行小田切がいなくなった後、問題山積の江戸経済を相手に茂十郎の孤軍奮闘ぶりが印象的です。現代の茂十郎くんは、庇護者の任期が切れた後、どうなるのでしょうか。茂十郎みたいに、しばらくは持ちこたえるのかな。たしかに予断を許しませんが、あるいは、どこかの大学教授にでもなって安穏な生活を送るのでしょうか。江戸の茂十郎は心労で胃に穴があいてしまって、失脚後すぐに死んでしまうそうです。「江戸の歴史」好きの現代の茂十郎くんがそのことを知っていたとしても、「胃に穴があくのはあくまで自己責任だよ。」と言って、一笑に付しちゃうかな。

投稿: 小林信也 | 2006/03/29 00:36

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