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2006/07/26

田中夏子先生にお会いして

ここ3、4年、非常勤講師として、山梨の都留文科大学に通っている。
今年から担当科目が社会学科の歴史関係の科目になったため、同学科にもっぱら出入りするようになった。
ここの学科には、現代イタリアの協同組合の研究で有名な田中夏子先生がいらっしゃる。

地域・地域社会のありさまやその可能性を探る際に、人々の労働の側面からこれらの問題にアプローチしていく田中先生の研究姿勢には強く共感をおぼえる。

以前の記事にも書いたが、地域社会の再生をもし考えるのなら、「住民」が構成する地域社会だけではなく、「働く人々」がつくりあげる地域社会も重要であると思っている。むしろ、後者の方がより重要だろうと思っている。

その一方、私は重度のイタリア中毒である(W杯はうれしかった)。本来の自分の研究とは関係なく、ともかくいつのまにか、気がつくとイタリアが大好きになっていたのだが、実は、自分がこうまでイタリアにのめり込む原因と、上に書いた研究上の問題関心とは、どこかで強く結びついているのではないか、と思ってはいた。そう思ってはいたが、その結びつきが何なのか、これまではあまりつきつめて考えることはしなかった。

そんなふうに、これまであいまいだった、自分の研究関心とイタリアとの結びつきが、田中先生のご研究によって明確な姿を現すのではないだろうかと、最近思い始めた。

今年、社会学科の研究棟で時々先生の姿をお見かけするものの、いつもお忙しそうなご様子にて話しかけるのをためらっていたが、やっと昨日、思い切ってごあいさつさせていただいた。相変わらずお忙しいご様子でコピー機に向かわれているところ、強引に声をおかけした。

自分は日本の都市史研究者でイタリアの地域社会構造にも興味があることをお伝えすると、少しは面白いやつと思ってくださったのか、ご著書を私にくださった。
田中夏子『イタリア社会的経済の地域展開』(日本経済評論社、2004年)
早速、この本を読んだ感想をまとめて先生には報告せねばならないが、その過程で考えたことなど、少しこのブログに書いてみたい。

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