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2006/11/06

江戸切絵図と江戸名所図会のあいだを読む

 昨日は、日野市郷土資料館の特別展「絵図から見える江戸と日野」の関連講座で講演。
 ここの資料館には良質の絵図コレクションが寄贈されていて、その一部が展示されている。
 ていねいな力作の展示を、講演前にざっと見せていただいた。その充実ぶりに驚く。
 たとえば、幕末期の村絵図作成の際に作られたたくさんの制作作業図。
 当時の測量作業の緻密さにも感心するが、そうした作業図や作業記録をもとにして、当時の手順にしたがい館員の方々が村絵図を再現。現存するオリジナルの村絵図と、結果的に寸分たがわぬ図を復元されている。すごい!
 この村絵図作図作業の体験講座も予定されているみたい。村落研究者は必見ですね。

 そうした展示にひきかえ、私の講演は、時間配分もまずく、申し訳ないかぎりでした。
 論文でも使用した史料にでてくる、とある町の位置もあやふやで、受講者の方からのご指摘を受けました。
 さらには、それが正当なご指摘にもかかわらず、その場ではあいまいな回答をしてしまい、反射的にミスを取り繕おうとしたことも大反省。
 私にもいつの間にやら悪い意味での“先生根性”が染み付いたようで、自己嫌悪。

 それはさておき、日野市郷土資料館のこの講座、このあとは
村井益男先生や陣内秀信先生のご講演もあるとのこと。おすすめです。

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コメント

 記事拝見いたしました。
 別に気になされないでくださいね(汗)
 ただ、講演中、関心事だったのは、たとえ支配層がいる集団であっても、それは絶対的支配ではなく間接的支配であり、裏店衆(勝手に命名)に統制とか支配の感覚はなく、単に言えば「出店料」感覚と捉えるのが現代思想として捉えるべきかと考えています。ですので管理人さまの指摘通りの見解と考えています。
 また、同様例が蔵前片町等にも見られますね。今回述べたテーマは地域毎でケースが違う場合もあり、画一化できるものではないのが私の結論です。
 それと、歌舞伎町について述べられておりましたが、これも現代においては一部の直営店?や必要悪が絡む業界にはややありますが、普通の店舗にしたら、安全協会に払うような感覚しかなく、これも最初に述べた裏店衆と同様だと考えます。また、外国人は増えると申しておりますが、実際には入国規制が厳しく、加え、不法滞在には1年ごとに地域を決めてローラー作戦を実行しておりますので、逆に減っていることもありますよ。
 正規入国者の受入が確立したときには管理人さまが申した状況になりそうですが、まだ遠い将来です。
 今回は高齢層が聴講者として多かったので、省略面が多くて助かりました。これからも頑張ってくださいね。

投稿: あさくらゆう | 2006/11/07 06:39

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