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2006/12/13

ミスチルMr.Childrenの「しるし」を聴いて

 久しぶりにミスチルの記事を書く。

 ミスチルの「しるし」は良い。やっぱり桜井さんはラブソングが良い。 シングルカットのラブソングとしては、一昨年のレコ大受賞曲の「Sign」以来かな。

 今回の「しるし」。曲作りの巧さは別として、歌詞の方は初期のミスチルに戻ったみたいなストレートな内容。

 一番の歌詞は、初めてベッドインしたときの甘い思いやら彼女との間の微妙なやりとりを歌う。
 二番に描かれているのは、それから恋愛の月日を重ねて、ツーショット写真の顔がそっくりじゃん、とからかわれるようになった二人。同じ経験をもつカップルは多いはず。
 最後のサビでは、共に生きれない日が来たって、それでもどうせ君を愛してしまうと思うんだと、まあ、ある意味、臆面もなく歌い上げる。それが真実かどうかはともあれ、もし真剣な恋愛のさなかにいるのであれば、そんなことも思うだろう。

 ここで勝手にミスチルのラブソング史をまとめてみる。
 アルバムでいうと、「ボレロ」より前は、とてもストレートなラブソング。例えば「抱きしめたい」みたいな。
 で、ボレロあたりから、恋愛のはかなさや嘘っぽさを辛辣に歌う曲へと変わる。
 その後、次第に、そうしたはかなさや嘘っぽさにも触れながら、それら苦みも折り込んだ上での“それでもやっぱり君を愛するんだ”って曲が次第次第に増え始める。そんな苦みやら皮肉やら自嘲やらが混じりつつもそれでも最後は前向きなラブソングがとてもリアルで、ミスチルならではの“大人のラブソング”として魅力的だった。
 
 そして、今回の「しるし」。そこからは、苦み・皮肉・自嘲といった留保はほとんど取り除かれ、再びストレートなラブソングへと戻っている。
 
 それは結局、そうした“訳知り顔”やどっかで醒めてる自分とかいったものをわざわざ歌詞に織り交ぜたりしなくても、十分深みのあるラブソングが歌えるって段階に桜井さんが入ったからではないだろうか。
 苦み・皮肉・自嘲は、今回、もう“言わずもがな”の事どもとなって、歌の表面からは姿を消したんじゃないかな。もちろん、それらは桜井さんの歌声の深いところにずっと響き続けているけども。

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