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2006/12/11

ヒルズ巡見を終えて その1

六本木ヒルズ編 

 先週末の土曜、ヒルズの歩き比べで、六本木ヒルズ・赤坂アークヒルズ・表参道ヒルズを巡ってみました。時折冷たい雨が降る中、学生さんたち、ご苦労さまでした。

グルメマップ
 六本木ヒルズではちょっとしたゲームをやってみました。都立中央図書館で、今から3年前の六本木ヒルズ開業当時のグルメマップをコピー。それを手に、学生さんたちと手分けして、ヒルズ開業当時に入居していたレストランのうち、これまで撤退したものをピックアップしてみました。

 で、作業後の学生さんたちの感想で、もっとも多かったのは、そもそも店の位置が分かりにくい、というものでした。店名のリストと地図とを手に探しても、なお店の場所が分かりにくい、というのはやはりなかなかのことです。それから、フロア毎で人の賑わいに差があるという感想も。

 作業の結果ですが、71軒のうちの13軒が撤退していました。3年でこの数字、多いとみるか、少ないと見るか。
さらに注目すべきは、撤退した後、新しい店が入っていない区画が3~4軒あるということ。なかには7月くらいからずっと空き店舗の場所もあります。

 一方、オフィスタワーの方では、ライブドアをはじめとするいくつかの企業のオフィス撤退が話題になっていますが、それについての森ビルのトップのコメントは、空きが出来てもすぐに次の入居者が決まるから問題ないというもの。本当に大丈夫か?

アークヒルズへ
 六本木ヒルズに店を構えているということが、ある種のステータスだったり、宣伝効果をもたらしているうちは、各レストランともに、少々数字が悪くても、頑張って商売を続けるかもしれないけど、この後、10年・20年たったらどうなるだろう?
 そのひとつの答えが、次に行く赤坂アークヒルズの現況ではないか。

すべてをアート化せよ
 ところで、前回の巡見の感想でも書いたが、六本木ヒルズにおける、すべてをアート化せよ、という強迫観念は凄まじい。壁から天井から床から、照明のひとつひとつまで。
 折からやっていた六本木ヒルズ全体のクリスマスイベントのテーマは、その名もずばり、アーテリジェント(Artelligent)・クリスマス2006というもの。
 ここで問題なのは、そうした“街”のアート化の担い手がいったい誰なのか、ということだけど、それはまたいつか検討しましょう。

 われわれ一行は、六本木交差点の近くまで行ってタクシーに分乗し、次の目的地、赤坂アークヒルズへと出発。

2006.12.13.付記
 本文中、無くなっていたレストランについて、「撤退」という言葉を使ってしまいました。しかし、実際のところ、経営者は以前と変わらず、ただ、速いテンポで移り変わるお客の「ニーズ」に対応するため、お店の「コンセプト」を変えただけ、そのコンセプト変更によって、看板も架け替えただけって店だってあると思います。単純に「撤退」と片付けてはいけないかもしれませんね。

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