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2007/12/29

ヒルズの原点

(前回の記事のつづき)
 港区生涯学習センターでの講義の前々日に、六本木ヒルズとアークヒルズに出かけて、資料用写真を撮った。今回紹介するのはアークヒルズの写真。
 アークヒルズは、森ビルが手がけた街区開発型ヒルズの第一号。森ビルいわく、「成熟を重ねる森ビル都市再開発の原点」が、このアークヒルズだ。
 
次の写真は、そのアークヒルズの中心の広場。名前はカラヤン広場。アークヒルズには、有名なクラシック用コンサートホールがあるが、その設計にアドバイスをした往年の名指揮者の名前を冠しての命名だ。

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 撮影日時は、2007年11月14日水曜の19:30頃。観光客とおぼしき人と、それから広場に面した飲食店の従業員さんが写っている。これは、なにも人が少なくなったタイミングを選んで撮影したわけではない。撮影時の前後、誰も広場にいない時間帯もあった。

 次の写真は、広場に面した飲食店のテーブル。右手奥に少し人がかたまっているが、それはアークヒルズにあるホテルの出入り口。

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 次の写真は、タワービルの中の商店・飲食店フロア。右手のシャッターが降りている店は書店。この時間(夜の7時半すぎ)でもう店じまいしている。この写真も、特に人通りが少ないタイミングを選んだわけではない。お店の前で撮った写真もあるが、それをここに載せるのは遠慮。
 サムネイルで載せたけど、拡大がうまくできない。すみません。

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 アークヒルズの夜間のゴーストタウンぶりは、昨年のクリスマスの“イブイブ”の土曜に出会ったのとまったく同じだった。そのときは、平日の夜ならもう少し人がいるのかな、と思った。で、今回、平日を選んで出かけてみたのだが。

 どうやら、森ビルが誇る「ヒルズの原点」には、失敗のDNAが存在するように思える。そして、そのDNAは、六本木ヒルズにも受け継がれているように思うのだが。
(つづく)

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2007/12/26

いま「六本木の都市化」について考えなきゃ!

 先日、港区の生涯学習センターの歴史講座に呼ばれて講義をしてきた。センターから私に与えられたお題は「六本木の都市化」。

 講義の準備をしながら、これはなかなか重要なテーマだと思うようになった。センター職員の方に感謝。

 では、なぜ「六本木の都市化」は重要か。

 六本木には「ヒルズ」の本山がある。

 現在、例えばマッカーサー道路がらみの再開発など(ここや、ここを参照)もあって、港区においてとどまることなく増殖している「ヒルズ」は、次第に都内各地へも転移していく勢いである。

 また、六本木ヒルズで開かれているアカデミーヒルズが拠点となって、ここで“都市再開発の奥義”を学んだディベロッパーや都市計画系コンサル、地方自治体の公務員などが宣教師となり、「ヒルズ」の思想を日本全国の都市再開発の現場へ、せっせせっせと伝道していく。

 他方、アジア経済の中心上海のそのまたど真ん中に複写された「ヒルズ」がお手本となり、それはいずれ中国各地あるいはアジア諸地域の都市へとコピーされていく(まあそんな戦略も、そのうちどっかでコケるかもしれないけどね)。

 つまり、六本木の都市化や再開発の問題は、日本全国およびアジア諸地域の都市化や再開発の問題と直接につながる。

 だから、「六本木の都市化」は、今考えなきゃいけない大事なテーマとなるわけだ。

 港区の歴史講座では、そんな問題意識をにじませつつ、幕末から現代までの「六本木の都市化」の歴史についてしゃべった。

 このブログで講義内容の紹介はしないが、次回の記事には、その代わりに写真を少しのせてみよう。講義の準備のため、六本木ヒルズやアークヒルズに出かけて撮った写真だ。その中からアークヒルズの写真をいくつかのせてみるつもり(つづく)

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2007/12/19

メキシコの民衆的市場~ティアンギス

 面白い論文を読んだ。増山久美さんという人が書いた「「ティアンギス」と地域社会-メキシコ市大衆地区の青空市と地域住民とのかかわりについての一考察-」(『人文・自然・人間科学研究』18号、拓殖大学人文科学研究所、2007.10.)。

 ティアンギスというのは、論文の副題にあるように、メキシコの「青空市」のこと。ティアンギスという語でネット検索すれば、たくさんのメキシコ旅日記系のブログなどにたどり着き写真を見られるが、その中で個人的に気に入った写真・記事は、こことかここあたりかな。

 自分は、大学院入学以来、江戸や東京の露店(床店葭簀張)営業地の実態解明を研究テーマとしている。こうした露店営業地の存在を、「非日常」やら「祝祭」やら「アンダーワールド」などなどの言葉で飾り立てていたずらにキワモノ扱いする従来の研究については、それらを盛り場論と名づけて、実証的に否定してきた(つもりである)。
 
 でもって、そうした露店営業地を民衆的市場と呼ぶことにして、都市民衆世界の基本的な構成要素としての存在意義を明らかにしてきた(つもりである)。そんな私の主張をかいつまんで紹介したものは、こちらの記事へのコメントや、こちらの記事

 で、今回読んだ増山さんの論文にとても共感。同論文では、ティアンギスの「地域社会」における存在意義が具体的に明らかにされる。その一方で、「ティアンギスの存在は貧困層救済のための必要悪」だとかいった見方が間違いであることもはっきりと示されている。

 また、ティアンギスのような社会=空間が、今後の日本の都市においても有意義なものになりうるのではないか、といった示唆もある。(近い将来、不毛の“都市再開発空間”がいよいよゴーストタウン化したあとを再生するときにも、これは重要かな。)

 いつか、こうした民衆的市場社会の国際的な比較研究をやってみたいもんだ。増山さんにも、いつかどこかでお会いできるとよいなぁ。

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2007/12/15

業務連絡~都留文科大学ゼミ生へ

 都留文科大学で地域史のゼミに出ている学生さんへのご連絡です。レポート執筆の際、書式サンプルとしてご参照いただきたいのは、拙著『江戸の民衆世界と近代化』の71頁の終わりの方(第2章第3節冒頭)から76頁の12行目までの箇所です。よろしくお願いします。
 この本は文大の図書館にも入っているようですが、予約で混み合っているみたいです。年明けのゼミの際には、私の方から該当箇所のコピーを配布予定です。以上。

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2007/12/02

年越パーティーのお誘い

 毎年、年の暮れから正月にかけて家族は田舎に帰省しますが、私は埼玉の自宅で留守番。昨年からはかわいいワンコらが一緒にいてくれますが。

 というわけで、例年、静かな年末年始を過ごしておりましたところ、そんな私を哀れんでくれた巡見参加者の有志が、拙宅にて年越を付き合ってやろう、と言ってくれてます。ありがたやー。

 そこで、もし、私と同様、大晦日・元旦あたりでヒマしてるって人がいたら、ウチに来ませんか?いちおう、過去の巡見参加者の皆さんや、大学で私の講義に出ている学生さんなどを対象にお誘いします。それ以外の方も、希望者はどうぞ。
 
 31日の午後遅めに開始。それから、とりあえず、元旦の午前中ぐらいまでは飲んでます(笑) その間でしたら、いつ来ても、いつ帰っても構いません。といっても、いきなり酔いざましだーとか言って皆でワンコらの散歩に行ったりするかも知れませんから、来たい人は、あらかじめ“ご予約”を。だいたいの到着時間を教えておいてください。持参物は、各自、好きな飲み物1点と、参加費500円くらい。ワンコイン・パーティーです。

 料理は私が作ります。といっても、近くで飲んでいる人は遠慮なくコキ使いますので、ご覚悟を。たぶん、基本はイタリア料理になるかな。夜は、いちおう年越し蕎麦を作ります。だいたいの定番は鴨南蛮。

 巡見とは違って、さすがに講義の場で広くお誘いするわけにもいきませんから、興味のある人は私をつかまえて参加要領やら拙宅へのアクセス方法を聞き出して下さい。このブログのプロフィールページにあるメールアドレス宛でメールにて問い合わせて下さっても構いません。

 さてさて、何人来てくれるかな。お待ちいたしております。

 

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