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2007/12/26

いま「六本木の都市化」について考えなきゃ!

 先日、港区の生涯学習センターの歴史講座に呼ばれて講義をしてきた。センターから私に与えられたお題は「六本木の都市化」。

 講義の準備をしながら、これはなかなか重要なテーマだと思うようになった。センター職員の方に感謝。

 では、なぜ「六本木の都市化」は重要か。

 六本木には「ヒルズ」の本山がある。

 現在、例えばマッカーサー道路がらみの再開発など(ここや、ここを参照)もあって、港区においてとどまることなく増殖している「ヒルズ」は、次第に都内各地へも転移していく勢いである。

 また、六本木ヒルズで開かれているアカデミーヒルズが拠点となって、ここで“都市再開発の奥義”を学んだディベロッパーや都市計画系コンサル、地方自治体の公務員などが宣教師となり、「ヒルズ」の思想を日本全国の都市再開発の現場へ、せっせせっせと伝道していく。

 他方、アジア経済の中心上海のそのまたど真ん中に複写された「ヒルズ」がお手本となり、それはいずれ中国各地あるいはアジア諸地域の都市へとコピーされていく(まあそんな戦略も、そのうちどっかでコケるかもしれないけどね)。

 つまり、六本木の都市化や再開発の問題は、日本全国およびアジア諸地域の都市化や再開発の問題と直接につながる。

 だから、「六本木の都市化」は、今考えなきゃいけない大事なテーマとなるわけだ。

 港区の歴史講座では、そんな問題意識をにじませつつ、幕末から現代までの「六本木の都市化」の歴史についてしゃべった。

 このブログで講義内容の紹介はしないが、次回の記事には、その代わりに写真を少しのせてみよう。講義の準備のため、六本木ヒルズやアークヒルズに出かけて撮った写真だ。その中からアークヒルズの写真をいくつかのせてみるつもり(つづく)

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