今年度第1回めの巡見のご案内
今年も、巡見「江戸を縦貫する」を開始します。
年間の全コースは、江戸城本丸跡に始まり、丸ノ内・日本橋・兜町を通って、神田の繊維問屋街・浅草橋の問屋街から浅草寺・浅草新町・山谷ドヤ街・吉原ソープランド街と進んで、三ノ輪の浄閑寺までの区間です。
(以上が基本コースですが、番外として、ヒルズなどの都市再開発地域や、新大久保・歌舞伎町のコリアンタウンにも行くと思います。)
第1回めの今回は、江戸城本丸から日本橋界隈までを歩きます。
巨大都市江戸に一本串を突き刺してみて、その端から端まで歩き通してみるというのが巡見の趣旨です。むろん、江戸を串刺しにする場合、この巡見コース以外にも、いろんな方向に串を打つことが可能です。しかし、江戸の重層性・多様性を実感しつつ、同時に、現代都市東京の重層性・多様性にも幅広く触れるためにもっともふさわしいコースが、江戸城の天守台に始まって、吉原遊郭の裏手で終わる、この巡見コースだと思っています。
ともすればノッペラボウに見えやすい都市社会が、本当は、それぞれが色もかたちも異なる、多様な部分部分からできた、モザイク画のようなものだという感覚を保つことが大事だと思っています。
そのような感覚こそが、過去・現在の社会の諸局面を対象とする研究のモチベーションにつながるし、また、そうした諸局面に視線を向けている自分自身の立ち位置(モザイクの一片)を相対化し、わが眼のレンズの色やら偏差やらを知らしめてくれるからです。
また、今後、皆さんが、いろんな場面で、「私たちの社会は・・・」とか、「日本社会とは・・・」とか口にした瞬間、その脳裏に反射的に浮かぶのが、「一般市民」とか「普通の人々」とかのボンヤリした幻像ではなくて、この巡見で出会ったさまざまな街並みと、そこで生きる多様な人々の、クリアでリアルな映像群であってくれればいいなと思います。
そんなわけで、下記の要領をご検討の上、皆さんふるってお出ましくださいませ。この巡見のお誘いは、基本的には私が今年度担当している各大学での講義・演習の受講生を対象にしていますが、それ以外、過去の受講生の方や一般の方も遠慮なくどうぞ。ただし、一般の方は、ご面倒ですが、私宛に住所・氏名を明記したメールをお出しください。集合場所などを折り返しご連絡します(アドレスはこのブログのプロフィール欄をみてください)。
記
日時:4月26日(土) 14:00~(たぶん17:30くらいまで。その後、例年のごとく、希望者で飲み会)
集合:JR東京駅に14:00 (詳細は、今週の授業の際にご案内します。あるいは、メールで問い合わせてください。)
コース:東京駅→丸の内オフィス街→江戸城本丸(東御苑)→竹橋・地下鉄東西線で日本橋へ移動→江戸橋広小路→大伝馬町→本町通り→日本銀行→三井→日本橋
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント