8月8日に巡見やります
江戸城本丸を出発して、三ノ輪の浄閑寺(亡くなった吉原遊女の投げ込み寺)までを歩きとおす巡見「江戸を縦貫する」は、例年、その全行程を、1.江戸城から日本橋まで、2.日本橋から浅草まで、3.浅草から吉原まで、の3区間に分けて歩いています。今年は、すでに第1区間と第3区間を歩きました。というわけで、今回は残りの第2区間を歩きます。
第2区間では、東京証券取引所や神田・浅草の問屋街などを巡ります。そのため、通常のような土曜開催だと休業中の施設や商店も多く、歩いていても面白くないので、夏休み期間中の平日開催となります。
この第2区間は、他区間と比べると、一見、地味なコースなんですが、個人的には、最も興味深く歩けるコースです。特に神田の繊維問屋街が面白い。この問屋街にみられる毎年毎年の少しずつの変化に注目しています。それが、新しい社会を生み出していけるようなたくましい芽なのか否か。問屋街の生命力、市場の生命力の問題。
例えば、築地の魚市場。取扱量が低落しつつも、最近、漫画化・映画化されたり、外国人旅行客にとって都内でもっとも人気の観光スポットになったりで注目を集めています。それはおそらく築地の魚市場の底力とでも呼ぶべき魅力ゆえだと思いますが、市場としての神田のポテンシャルは築地を上回る可能性だってあるようにも思います。
ここまで読んで、いったい何のことかいな?と思った人、神田の問屋街を見たことのない人は、ぜひ一緒に歩いてみてください。かなり面白いと思うんだけど。
なお、この巡見全体の趣旨や目的については、こちらの記事を読んでください。
おおまかな行程は、日本橋~兜町~人形町~神田問屋街~浅草橋問屋街~浅草寺。そのあともし時間と体力に余裕があれば合羽橋道具街から稲荷町まで。当日の暑さ次第でしょう。
日時:8月8日(金) 13:00から(所要時間はだいたい4時間弱かな)
集合:JR神田駅に13:00集合
集合場所の詳細は講義中にご案内したとおり。ご案内できていない方は、お手数ですが、私、小林宛にメールをください。アドレスは、このブログのプロフィール頁にあります。
次回以降ですが、11月29日(土)に酉の市・吉原・佐竹ヶ原・柳原土手跡などを歩く予定です。その他には、各“ヒルズ”や品川あたりの都市再開発地域めぐりも実施予定です。こちらは10月末、あるいは来年2月中旬になると思います。
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