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2009/10/26

091024吉原・浅草巡見のご報告

 先の記事でのご案内どおり、先週末、巡見をおこないました。途中から雨が降り始めちゃいましたが、皆さん、しっかり歩きとおしてくださいました。それにしても、今回は参加者の年齢の幅が広かったですね。下は2歳(“お父さん”ご苦労様)から、上は・・・おいくつでしたっけ?

浄閑寺

 まずは“投げ込み寺”の浄閑寺の墓地から。ここを見学すると、やっぱりしんみりとした気分になりますね。吉原のことを研究していろいろ論じる者は、それぞれの主張の内容やら方向性やらはともかく、頭のどこかにこの風景を貼り付けておくほうが良いかも。
 浄閑寺を出て吉原へ。三ノ輪駅の交差点あたりで吉原の送迎車を何台か見かけました。昔はクラウンが多かった。それからちょっと前の流行はアルファード。今年はやたらプリウスが目立ちました。“環境に優しいソープランド”かな。まあ、この時期お買い得だったから一気に増えたんでしょうけど。それにしても、吉原はTOYOTAがお好きみたい。

酉の市

 途中、来月に酉の市が開かれる鷲神社・長国寺の境内に寄りました。すでに熊手を売るお店の骨組みが組まれていました。来月の二の酉、行きたかったなぁ。
 酉の市の開催が鷲神社と長国寺とに分かれているのは、もちろん明治の神仏分離令があったからでしょうが、分離の当初はなにかと大変だったのかなぁ。ついいろいろ想像してしまいますが。現在は、ちょっと外から見るかぎり、仲良く(?)それぞれやっているみたいです。酉の市に関するホームページも、鷲神社のものと長国寺のものとが別々にありますが・・・ホームページの出来については、長国寺に軍配。史料も頑張って収集してあって、なかなかの力作です。私の職場(のひとつ)である東京都公文書館の収蔵史料も掲載してあります。こちらやこちらへ。おすすめです。
 ここでちょっと宣伝。来月の一の酉の直前に、酉の市と吉原界隈の巡見をやります。ただし、有料。朝日カルチャーの新宿校の授業として。興味のある方は、同校のホームページへ。実は巡見に先立つ事前授業の日まではもう間もないんですが・・・当日まで受付可だったと思います。

吉原ソープ街の特権

 吉原のレポートは・・・省略。いろいろ新たな感想も持ったけど・・・。要するにここ(というか、吉原に限らず、いわゆる全国各地のソープ街)にあるのは、基本的に、働く人も客も、日本人(および日本人と区別のつかないくらい日本に同化した人)限定で形成された、そういう意味において特権的な、相対的に安定した準公認の売春システム(間違ってたらご指摘を)。そして、そこから排除された外国人の不安定な売春システムが存在し、従来、そちらの方は、例えばテレビと警察のタイアップ“ドキュメンタリー”番組なんかを通じて、“一般家庭”の“お茶の間”においてもっぱら可視化・社会問題化さてきたというのが、日本の職業的売春をとりまく基本的状況でしょう。ただ、日本における移民社会の発達によって、こうしたダブルスタンダード的な構造の矛盾が、近い将来、露呈されるような気がするけども。さて、どうだろうか。

山谷のあしたはどっちだ

 次に行ったのが山谷。たしかに相変わらず路上に人があふれてはいたけど・・・そうした人々の年齢層からみても、この町は労働者の町という性質をいっそう薄めつつあるように思える。そうした状況を見越すかのように、分譲マンションの建設も進んでいる。
 他方、社会のあちこちに散在するネット喫茶や安アパートの一室で携帯のスポット派遣情報を眺める人々が、ふたたびこうした町を発達させることがあるだろうか。ここでもまた、移民社会の動向がひとつ重要な問題だという気もする。

中国東北料理

 打ち上げは上野。上野駅前の丸井の裏手の方で地下に降りる居酒屋。中国東北地方の料理を出すお店。卓上の炭火であぶり焼いて食べる串焼きの肉が看板。美味しかった!店のなかにはハングル文字があちこちに。料理も、普通僕たちが、韓国・朝鮮の料理だと認識しているものが混じっている。巡見参加者のお一人が、中国の朝鮮族に関係するお店かも、という説を出してくれましたが・・・そうかもしれない。上野に限らず、例えば池袋あたりでも、中国東北料理のお店が増えているみたい。増加の背景が知りたいな。
 それはそうと、このお店の名前を忘れてしまった。誰か、一緒に行った人でこのブログ記事を読んでる人、憶えてたら教えてくださいな。

2009.10.30.付記1
 昨日、財布の中をみたら、この上野の居酒屋さんのサービス券が(笑)・・・しかも3000円分!で、お店の名前は「千里香」でした。この名前をみたら、串焼肉のスパイスの刺激的な香りが脳裏によみがえりました。料理のカテゴリーは「延辺料理」。中国東北地方の朝鮮族自治州が延辺州。Sさんの推察、ドンピシャでした。このお店、かなり美味しかったと思います。例えば、チャプチェ(春雨の炒め物)。韓国料理屋さんの定番メニューですが、ここのお店のはとても味が濃厚。といっても調味料が濃いのではなく、きっと春雨に吸わせたスープの味が深いからだったと思う。
 せっかくサービス券もたんまりとあることだし・・・ぜひ近いうちにまた行きましょう、みなさま。
付記2
 そうそう、巡見当日の第二次打ち上げのご報告を書き落としていました。上野の千里香を出た後は、大江戸線に乗って、当巡見打ち上げの定番スポット、新宿歌舞伎町界隈へ。今回は、参加者のひとりで、私にとっての新宿ゴールデン街の大先達、Nさんのご案内にて、充実した夜の巡見。さすがNさん、ちゃんと花園神社にも連れて行ってくれました。ここでも浅草と同様、酉の市の準備が進んでいました。花園神社の酉の市も行きたいなぁ。露店の食べ物のレベルが高いんですよ、すごく。飲み会は、ゴールデン街の端にある、関西料理の居酒屋。美味しいぞぉ。サービス券は無いけれど・・・ここもまた行きましょう、みなさま。

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