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2010/05/01

山谷の変貌

 毎年恒例の巡見『江戸を縦貫する』で先日、山谷へ行った。近年は分譲マンションも建ち始めるなどして、変貌が著しい山谷だが、今年もまた、おやっと思う光景に出会った。

 ドヤに暮らす人々の高齢化が進み、もはや現役労働者の町としての実質をかなり失いつつある山谷だが、それでも、昨年度までは、路上で車座になってカップ酒をあおるおっちゃん(おじいちゃん?)たちの姿は健在だった。
それが、今年の巡見では、路上で座り込む男たちの姿にまったく出会わなかった。もしかすると、単なる偶然なのかもしれないが。

 その代わり、道端のあちこちに簡素な椅子が置かれている。想像するに…路上で座り込む行為に対してなんらかの取締りが実施されたのではないか。そして、その取締りに対するささやかな抵抗として、椅子を使って路上にたむろする人々がいるのではないだろうか。まあ、単なる想像だけどね。

 それから、目についたのは、アーケードの商店街の空き店舗に張られた「テナント募集」の広告。空き店舗自体はここ数年増えていたが、テナント募集の広告がこんなに目立つ様子は初めて目にした。

 分譲マンションの建設や「テナント募集」の活発化、それらとどこかで連動して、先に想像した路上の“浄化”が行われたのかも…なんて空想をついつい広げてしまうけど。実際はどうなんでしょ。

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コメント

29日地元の活動家が主催するウォーキングがありました。主催者に聞いたところ、特に最近目立った動きがあるわけではないとのことでした。ただし、いろは通り商店街のシャッター通り化は顕著なもので、汐入が再開発により、典型的な郊外ベッドタウンとなった後、山谷一帯だけが地盤沈下してしまっている危機感が地元住民に大きくあるようです。

投稿: 森田暁 | 2010/05/01 20:53

 早速のご報告コメント、本当にありがとうございます。
 そうですか…“浄化”作戦あり、はちょっと深読みしすぎでしたか。
 ただ、雰囲気が変わりつつあることだけは確かな気がします。

 山谷の地元住民が意識しているという汐入には、ずいぶん昔、再開発前の町でのフィールドワークに参加していたことがあります。再開発後は二、三回行っただけですが…汐入から山谷までの巡見もいつかやってみましょうか?

 ともあれ、山谷には今年またもう一回くらいは行きたいです。酉の市ぐらいかな。またご教示をお願いします。

投稿: 小林信也 | 2010/05/02 14:22

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