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2010/06/08

近況など少し

 今年度は、このブログの更新をもっとやろうと思ってたのに・・・反省。最近、体力が低下したせいか、夜になると早々に眠くなってしまい、翌日の授業準備が精一杯の体たらく。
 というわけで、ちょっと気楽に、日記でも書いてみようかなと。いっそ、毎日の晩御飯の献立でも書こうかな。

 さて、そんな先週末、いつになく楽しく過ごす。

 金曜日はミュージックステーション(テレ朝の音楽番組です)に注目だった。というのも、YUI (お気に入りの女性シンガーソンライターです)が久しぶりにテレビに生出演。
 この人、テレビで歌うのが苦手らしくて、2年前に同番組に出たとき、かなりボロボロの出来。路上ライブやスタジオ一発録りを聴けば、基本この人の歌は下手ではなく、さらには、声のニュアンスのつけ方などでは他の追随を許さないものがあると思うんだけど、なぜだかテレビが大の苦手みたい。
 そんな事情を知っているファンの多くは、たぶん僕同様、手に汗握りながらの視聴だったと思うけど、結果はとても良い出来でした。ひと安心。よかった、よかった。これで彼女もトラウマ克服か。
 新曲のTo Mother は優しいバラードで、セールスはちょっと伸びないかもしれないけど、ほんと、良い曲です。未聴の方はお試しを。

 翌日の土曜は出講先のひとつの女子大で歌舞伎鑑賞会。
 半蔵門の国立劇場に行く。他の女子大や女子中も相乗りの鑑賞会で、観衆のおそらく9割以上は10代20代の若い女の子たち。まあ、最近はこういうシチュエーションにもすっかり慣れてきたけど。
 演目は「鳴神」。あらすじは・・・天皇の約束違反に腹を立てた高僧・鳴神上人が、山中の滝つぼに竜神を封印したため、国中が日照りに苦しむ。そんな上人の元へ宮中から密かに派遣された賢く美しい姫が、色仕掛けで上人を油断させて竜神の封印を解く、という話。
 初め厳格だった上人が、姫の手練手管で次第に骨抜きにされていき、最後は騙されたことを知って、逆上しまくる、という変容ぶりが見所。
 といっても、コミカルタッチの進行だから、メフィストにそそのかされるファウストというよりは、どこぞの地方都市のキャバクラで、最初、偉そうに女の子に説教していた“社長”さんがだんだん酔っ払ってただのスケベなオヤジになっていくのとそっくり同じ(まあ、ファウストだって似たようなものか)。
 最後の荒事のシーンも、さんざん嬢に貢がされた後でキレちゃってるおっちゃんみたい。
 姫が上人を落とす決め手は、仮病を使ってそれを介抱する上人の手を自分の胸元へ、というストレートな攻撃。これはちょっとね・・・禁じ手じゃん。で、とどめは、酒に酔わせちゃうというもの。
 なかなか笑えます。楽しく観劇。観客席を埋めるお嬢様がたの感想やいかに。「勉強になる」か、あるいは「なぁんだ、まるで初歩じゃん」か。

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