明太子スパゲッティは、バターやクリームは抜きで
今回は、明太子スパゲッティ。
オリジナル料理、あるいは、少しでも独自の工夫を加えたレシピだけを紹介していく、というこのブログでの方針からすると、ちょっと掟破りかもしれないけど。
私の明太子スパゲッティの特徴は、シンプルにオリーブオイルと明太子だけで作ること。で、これがよくあるレシピかと思うと、意外とそうでもない。バターかクリームを加えるレシピがなぜか大半だ。
以前、イタリアからブオナッシージというパスタの神様みたいな研究家を日本に呼んで、有名なイタリア料理店のパスタを評論させる、という雑誌企画があった。そのとき、番外編という感じで、いわゆる和風パスタを何種類も試食させて、感想を聞くコーナーがあった。
で、彼が結構たくさんの和風パスタを食べた中で、ただひとつ、これは美味しい、と認めたのが、たらこスパゲッティだった。ただし、そのスパゲッティにバターが加えられていたことに対して、彼も否定的だった。
まず、たらこスパゲッティについてのブオナッシージ氏の高評価に、私も共感する。パスタに必要なのは、具よりもソースである。
これは、ステーキ丼よりも牛丼の方が概して美味しいのと同様で、パスタ全体にうまく絡まないゴテゴテした具は無意味である。たとえば、手長エビのロングパスタも、エビの出汁が効いたソースが重要で、載せられたエビ自体は、付け足しみたいなもんだろう(食べている途中でエビの殻むきに熱中して麺をのばしてしまうくらいなら、エビは脇に置いてまずソースが絡んだパスタを食べ、その後で、残したエビの方を、セコンドピアットとしてじっくり楽しむのが正解かも)。
話が脱線したが、要は、たらこスパゲッティというのは、麺全体にしっかりとたらこが絡むという点で、理にかなった料理である。
バターやらクリームやらを加える意味はない、という氏の指摘にも賛成だ。商売で作るのなら、たらこの量を減らしてバターやクリームでうま味を補うのも、コスト面からすると有効かもしれない。が、たらこをたっぷり使えば、バターやクリームはいらない。魚卵の味を殺しちゃう。
さて、今回は、たらこじゃなくて、明太子で作る。オリーブオイルを混ぜると、明太子の辛さはほとんど隠れる。で、明太子の熟成した風味が生きる。
1.ボールかフライパンのなかに、明太子と万能ネギの小口切りを入れ、オリーブオイルを加えて混ぜる。オイルはまず少なめに入れて、全体を混ぜながら、ちょうど良いペースト状態になるまで徐々に加えていく。
2.1で作った明太子ペーストの中に茹あがってよく湯きりしたスパゲッティを投入して混ぜる。出来上がり。
2009.7.8.付記 バターやクリーム抜きの明太子・たらこスパゲッティのレシピ・リンク
シチリアではウニで作るようですが、そのウニの代わりに明太子を使ったレシピ。基本的には私が作るものと一緒で、オリーブオイルだけでペーストに。シチリアのウニ・スパゲッティにならって仕上げにレモンを絞るとのこと。シンプルで理にかなった料理。この沈唱瑛さんのレシピはこちら。
有名シェフの落合務さんのレシピ(のアレンジ?)を紹介したページがこちら。オイルにはニンニク、それから麺つゆで味を足すみたいだけど・・・それらは必要なのかな?
写真は、ちょっと古いもので、昨年の夏に撮ったもの。ホッピーのロックがよく合う。焼酎を割るのではなく、ホッピーだけをロックで。これはとある編集者の方に教わった飲み方。
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