2005/05/27

教育の資格

 今、論文を書いている。3本くらい同時進行だ。論文を書くのは好きだから、こうやって執筆仕事があるのは、嬉しい限りである。ただ、我ながら、困ったクセがある。締切をにらんで余裕ある執筆進行というものができない。編集の方々、ごめんなさい。そんなわけで、1本は校正、もう1本は註や図表作成、もう1本は本文を書き進める、といった作業を平行して行うハメにおちいっている。間違っても器用とはいえない私にとっては、なかなか難儀である。そうそう、明日の講義2コマの準備もしなくては。

 そんな状況をさらにややこしくしているのは、さっき学校から帰った娘である。「宿題をしろよ。」というと、「土・日があるから大丈夫。」と言い返してくる。もちろん、私の娘だから、結局、日曜の深夜になって、やっと、べそを書きながら、漢字ドリルをやったりするのが、いつものパターン。こっちは、それが分かっているから、少し厳しく「今のうちにやっておかないとダメだ。」と言うと、今、不承不承、宿題をやり始めた。

 そうやって娘を叱りながら、「他人のことは言えねぇよな、まったく。」と、自己嫌悪しながら、執筆作業続行。どうせ、宿題が終わったら、筆箱やらノートを出しっぱなしにしてしまう娘に対して、また、「ちゃんと片づけないと、学校行く直前に、あれが無い、これが無いって騒ぐことになるよ。」と説教するんだろうな。そんな私の机の上、さらにはイスの周りの床は、史料やら参考文献でグチャグチャ。註で参考文献のデータを載せようとしても、行方不明の本を探すのに一苦労だ。

 こんな私に、娘に説教する資格はあるのか?

 昔、学生時代、オーケストラにいた。金管楽器をやっていたが、その方面の才能は著しく欠如していた。それでも学生オケの常として、上級生になると下級生を指導しなくてはならない。もちろん、自分よりちゃんと楽器が吹ける下級生ばかりだ。それでも自分に指導する資格はあるのか?
 そのオーケストラのある先輩が言った。「それでも胸張って指導すればいいんだぞ。」と。「じゃないと、下手な先輩をもった後輩は上達できないってことになるから」。
 自分が思うように楽器が吹けないとしても、「こんなふうに吹けたらいいのにな。」という理想像はある。それをもとにして、下級生を指導すればよい。自分ができないからといって萎縮せず、その下級生ができそうなことならどんどん要求していけばよいと。いや、むしろ、そうやって指導するのが義務だと言われた。

 まぁ、そんなことを思い出しつつ、宿題が終わった娘には、やっぱり、ちゃんと片づけをさせよう。その後で、そんな娘を見習うことで、私もちょっと悪習を変えなきゃね。
 

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2005/03/16

幼児に作らせるメインディッシュ~“ミラノ風カツレツ”風カツレツほか

幼児に作らせるメインディッシュ~その1
超簡単ハンバーグ

1、赤身比率の多い牛ひき肉を、そのまま手でこねてハンバーグのかたちに成形する。子どもにやらせると、ハート形にしたり、星形にしたり、適当にあそんでくれる。うちでは、子どもの手に合わせて小さめのをひとり2~3個つくらせる。分量は適当に。

2、(その間、自分は刺身をつまみにビールのんだり、チーズをかじりながら赤ワインをぐびぐびやる)

3、成形できた肉に塩と胡椒をふる。何度かやってれば、子どもも塩の加減をおぼえる。少々しょっぱくても自己責任だよん。

4、よっこらしょと立ち上がって、ワイングラスを片手に、フライパンで両面を焼く。これで出来上がり。強火で表面をこんがり香ばしく焼くと、パリッとした表面と柔らかな内部との食感のコントラストが調子いい。

以上でできあがり。けっこう美味いですよ。ソースはお好みで。できれば、肉をひっくり返す直前くらいに、片手にもったグラスの赤ワインをフライパンにドボドボっと。これでソースが一緒にできます。ひき肉にありがちな臭みも抑えられます。普通は焼きあがった肉を取り出してから、フライパンにワインを入れて煮詰めるのでしょうが、こうやった方が、ひき肉の臭い消しには有効な気がします。第一、調理時間が省けるし。


幼児に作らせるメインディッシュ~その2
“ミラノ風カツレツ”風カツレツ

揚げ物ができるホットプレートがあれば、作りながら揚げたてが食べられ便利です。なくてもフライパンで平気だけど。

材料
一口カツ用の豚肉を用意する。スーパーに行けば、一口カツ用に切った豚もも肉とかが売ってたりします。なければ豚もも肉のブロックを自分で切ったり、あるいはヒレカツ用の豚肉を買ってくる。
あとは、卵と小麦粉とパン粉。揚げ油。できればパルミジャーノ(パルメザン)チーズ、それからバター。

作り方
1、ボールに生卵をといて、その中に、胡椒と、オリーブオイル少々。あれば、おろしたパルミジャーノ(パルメザン)チーズを入れる。それぞれ量は適当に。うちでは、ぜんぶ子どもがやってくれます。あとは、皿を2枚用意して、それぞれ、小麦粉とパン粉を入れておく。

2、肉を、肉たたきで薄く叩きのばす。これも子どもが喜んでやってくれます。薄く叩くと、火の通りが早いし、肉も繊維が壊れて柔らかくなり、子どもでも食べやすい。

3、薄く叩いた肉に塩をふります。特に仕上げで味付けしませんから、塩はややしっかりめに。

4、あとは、小麦粉の皿、卵のボール、パン粉の皿、揚げ油を180度くらいに熱したホットプレートを順に並べます。

5、さて、子どもに仕上げをさせましょう。肉に小麦粉をつけ、卵をくぐらせ、パン粉をしっかりめに押しつけて、ホットプレートにそっと投入。ホットプレートの油は、肉の厚さの半分が浸かる程度の少ない量でOK。フライパンで揚げる場合も同じ要領。途中で肉をひっくり返します。肉の両面の衣が美味しそうな色に揚がれば出来上がり。薄く叩いた肉には火が十分通ってます。揚げる油にバターを落として溶かすと、風味が増します。やらなくても大丈夫だけど。

熱々を食べましょう。大人が、材料の配置と熱い油の管理をやってやれば、あとはママゴト程度の作業です。卓上のホットプレートで揚げるようにすれば、ちょっとずつ、何枚か揚げては食べ、また揚げては食べ、ができます。

以前、子どもが友達を何人か連れてきてのホームパーティでも、みんなに作ってもらい、好評でした。

本当のミラノ風カツレツは子牛肉ですが、淡白な子牛肉は白身肉に近く、豚肉で十分代用可です。
ルッコラとプチトマトを同じ皿の中に盛れば、かなり、それっぽく仕上がります。

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