探してみよう 江戸の師走シーン
「四谷内藤新駅」図は、甲州街道の宿場であった内藤新宿(現在の新宿)の風景を描いた絵である。
同宿は甲州街道の宿場のうち江戸に最も近かった。同様の位置にあった東海道の品川宿、日光街道の千住宿、中山道の板橋宿と合わせて江戸四宿と呼ばれた。これらの宿場の旅籠屋の多くは飯盛女を置き実質的な遊女屋として営業していた。
「四谷内藤新駅」図はそうした内藤新宿の師走風景を描写している。餅つきをする人たち、旅籠屋へお節料理用のタコを売ろうとしている棒手振の魚屋、門付する芸人たちがたちまち目を引く。
そうした江戸の師走を象徴するシーンはこの絵の中にいくつ盛り込まれているのだろうか。『発見!江戸名所図会』第6回「探してみよう 江戸の師走シーン」で絵解きをしてみた。
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