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2023年8月22日 (火)

江戸名所図会を片手に浅草寺

 『江戸名所図会』の編者である斎藤月岑(幸成)が残した日記を見ると、月岑は浅草が特別に好きだったことがうかがえる。彼が遊歩を楽しんだ場所として日記に最も多く登場するのが浅草である。幼い娘を連れて行くこともしばしばだった。浅草寺境内の名物であった床店(露店)の手遊び屋(玩具屋)で、娘に何かオモチャを買ってやったりもしたのだろう。

 月岑の父の莞斎(幸孝)は月岑が15歳の時に急死した。莞斎は父の長秋(幸雄)が始めた『江戸名所図会』の編集を引き継ぎこれに精力を傾けていた。月岑はそんな父が果たせなかった『江戸名所図会』刊行の夢を実現させたのである。

 娘を連れて浅草を歩く月岑には、幼い頃に父と歩いた浅草の思い出はあったのだろうか。

 『発見!江戸名所図会』第7回「江戸名所図会片手に浅草寺」では浅草寺ロケで現地での解説に挑戦した。撮影に不慣れでいろいろお見苦しかったりお聞き苦しかったりする箇所も多い。いつか再挑戦を。
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